自転車始めて初めてのDNF。反省いっぱいの箱根駅伝ツーリング。
ロードバイクを購入して半年・・・
なんだかんだ言いつつ順調な自転車ライフだったと思います。
1月には目標には届かなかったものの約10時間で平地の160kmを走破し、山があるとはいえ、今更100kmそこそこのライドで苦戦することはないだろうという慢心があったのかもしれません。その慢心が今回初めてのDNFという結果につながりました。
春分の日のなんちゃって連休を有給を使って4連休にして今回私は箱根駅伝のコースを走りました。
芦ノ湖で2泊し、中日には箱根神社や大涌谷、大観山を観光して土曜日に帰宅してきました。
DNFを喫したのは初日の箱根駅伝 往路でした。
もともと箱根駅伝が好きというわけではないのですが、日本人なら誰でも知るコースを走るというのはロマンがあるので走りたいと思って今回のプランを立てました。
DNFを選択したのは箱根の山中、いわゆる”山登りの5区”区間でした。
理由は、山中の天候が荒れに荒れていて、そのまま進むのは危険と判断したからです。どのくらい荒れていたかというと、霧+小雨+立っててもよろけてしまうほどの(向かい風の)暴風+夜という状況でした。
国道1号線の最高地点までは到達し、残り5km弱だったため宿の人に事情を説明して車で迎えに来てもらいました・・・(宿の方、ご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ありませんでした)
では、天気が荒れてなかったらどうだったかというと、まぁDNFとまではならなかったかもしれませんが非常にお粗末な内容であったことには変わりなかったです。
なにせ、箱根のヒルクライム15kmの内12kmくらいは押し歩いてしまっていましたからね・・・
当初は駅伝スタートと同じ8時に読売新聞本社前を出発し、早ければ14時、遅くとも16時には宿に付く予定でしたが実際にはスタートしたのは9時前で、小田原中継所についたのは15時半でこの時点で既に大幅に遅れていました。
この日は風が強く箱根方面へ向かうと向かい風基調の強い横風(自転車がふらつくので一度下りて押し歩いたレベル)が吹いておりペースが上がらず+体力も激しく消耗してしまいました。
それでもまだ何とかなるだろうと思っていたのですが5区に突入して3kmほど進んで本格的に山中に入ったところで突然やってきました。
足に全く力が入らなくなり、漕ぐことができなくなってしまったのです・・
最初はその場で小休止して押し歩きはしないようにしましたが休んでも休んでも再び踏み始めると100mも登らないうちに踏めなくなってしまい、このままだと宿のチェックインと夕食のリミットである19時に間に合わず迷惑がかかってしまうと思い押し歩きを選択しました。しかし、押し歩きもかなり苦痛で途中何度か立ち止まってしまいました。
その時は向かい風でいつもより消耗したから足が売り切れたんだと思っていました。確かにそれもあったと思いますが、後から考えてみるとその時の私は”ハンガーノック(補給不足によるエネルギー切れ)”に陥っていたのではないかと思います。あくまで推測ですが。
思うに”足が売り切れる”という状態であれば”踏める”と思うのです、どんなに遅くても(あるいは休憩すれば)。しかしこの時は本当に踏めませんでした。
ちなみにこの日の補給は以下です。
7時・・・おにぎり1個 ファミチキ
9時半ごろ?・・・セブイレ安納芋パイ(150kcal?)
10時半ごろ?(鶴見中継所)・・・セブイレあん入りバターブレット1枚(150kcal)
11時15分ごろ・・・すきや 豚生姜焼き丼 1.5盛り 味噌汁おしんこセット
12時半ごろ(戸塚中継所)・・・セブイレあん入りバターブレット1枚(150kcal)
14時ごろ(平塚中継所)・・・セブイレようかん(200kcal)
15時ごろ・・・空腹感が出てきて疲労していたため急遽ローソンによってLチキを購入
15時半ごろ・・・小田原中継所着
17時半ごろ?・・・空腹感が出てきたため山中のローソン(5区9km地点)で再びLチキ購入
持ち込んだ補給食のカロリーはいつもの100kmライドよりも気持ち少ないかなという印象です。こういう背景があったため最初はハンガーノックは疑っていませんでした。
しかし注目してもらいたいのが山登りに突入する前に既に空腹感を感じていたことです。ハンガーノックというのは”空腹感を感じた時点で症状は始まっており、またそこで補給しても手遅れ”と言われています。物を食べてからエネルギーに変換されるまで2,3時間程度かかるといわれているためです。
それでも食べないよりはマシですが、これをLチキ1個で済ませてしまったのが更なる追い打ちをかけてしまったように思っています。
”空腹感が出てくる”ということは相当なカロリーが足りてないことを示唆していると考えれれます(と今回の経験で学んだ)。おそらくですが食事1回分の食べ物は補給しなければいけない状態だったと思います。
4区途中で空腹感が出ていたとなると、箱根の山道途中で完全なハンガーノックに陥ってしまうことは時系列的にはあり得る話なのかなと思います。
理由としてはやはり向かい風によるエネルギー消費が予想以上に激しかったことはあると思いますが、そもそも持ち込む補給食の量自体が少ないのかもしれません。
今までの100kmライドは平地だから気づかなかっただけで実は軽度なハンガーノックに陥っていた可能性があります。
ちなみに帰りは出発する1時間前に大涌谷の黒卵を2個食べて、11時前に箱根湯本の喫茶店でカレーライスとアップルパイ食べて、13時ごろに小田原のイタリアンでピザと一口前菜6種盛り合わせとパンナコッタを食べました。補給食はありませんでしたが午前中だけで3回の食事を取りました。
すると今度は最後まで余裕をもって走ることができました。まだ、最低でも20kmくらいは走れそうなほどには元気でした。
終盤の都内の平地でも巡行スピードが落ちず、25~33kmあたりで走れていました。
復路は6区はほとんどダウンヒルで、そのほかの区もどちらかといえば下り基調というのも影響しているかもしれませんが、午前中に時間を少し開けつつ大量の食事を摂取したことがこの余裕につながったのではないかと考えています。
先述したように物を食べてエネルギーに変換するまでは時間がかかるため、昼以降に食べる食事はその日の夜でライドが終わってしまう場合はエネルギー変換が間に合わない可能性があります。今まで私は1時間にちょっとずつ同じ量を補給するというイメージを持っていましたが、おそらくはそれよりもライドの前半で一気に食事を取り後半へのエネルギー変換への時間に充てるように補給するやり方の方がいいのかなと感じました。朝から夜までのライドの場合昼以降の補給食はスポーツゼリーのような即効性の高い補給食を取らなければあまり意味がないのかなと感じました。そういうのは若干高いのでケチっていましたが今度からは積極的に使っていこうと思いました。
とまぁここまでハンガーノックのことばかり書いてきましたが単純に千葉の平地しか走ったことのない初級者がいきなり100km走った後に箱根駅伝の5区区間に挑戦するというプランニングそのものにも無理がありました。
160km走破したんだから100km+山道も同じようなものだろうと・・・
それも甘々な考えでした。正直、5区のみを走るようなプランでも十分におなか一杯になれたと思います。ヒルクライムという競技の大変さを舐めていたのは間違いありません。とはいいつつブルべに出るにはこのくらいの距離・獲得標高ペースで200kmを走れなければならないので、今回のコースはどっちにしても走れるようにならないといけませんので今の自分にはヒルクライムの力が全く足りなかったというのも今回の押し歩きで嫌というほど痛感しました。
今回の箱根自転車旅行はヒルクライムの合宿も兼ねていたので中日には大涌谷や芦ノ湖→大観山へのヒルクライムを行いましたので多少は経験値を詰めたのかなとは思いますがもっともっと経験を積む必要があります。
本当は湯河原まで下って椿ラインをヒルクライムしようかと考えていましたが、時間が既に夕方になろうとしていたことや、芦ノ湖→大観山が予想以上にがっつりヒルクライムだったことがあり今回は断念しました。
ですので、箱根駅伝はもう一回挑戦しようと考えています。そしてその時に椿ラインのヒルクライムにも挑戦しようと思います。
今回は苦い経験をしましたがそれと引き換え位に非常に多くのことを学んだ・気づけた自転車旅行でした。
この経験を生かしてもっともっと走れるように頑張りたいと思います!
次回はGWの房総半島一周を大規模サイクリングとして予定しています。
今回の箱根旅行は連日サイクリングを行うこの房総一周の旅の予行演習を兼ねた旅行でもありました。
それについては3日間で250kmほど走れたので十分な結果だったのではないかと考えています。
この房総半島一周旅行も自分の成長につなげていければいいなぁというところで今回は終わりたいと思います!
読んでいただきありがとうございました!